
「しあわせのスイーツ https://shiawase-sweets.com」は2026年5月にリニューアルしたスイーツ情報メディアです。SNS運用も広告出稿も一切行わず、自然検索のみで公開から2ヶ月間で月間3000PVを達成しました。
まだ発展途上ではありますが、スタートダッシュは成功しました。初動に成功した理由はいくつかありますが、本記事からひとつずつ解説していきます。

5月上旬からサイトリニューアルに着手しましたが、6月に入ってから徐々に伸びだしました。

検索パフォーマンスも6月から急激に伸び、一度落ち着てからは順調に右肩上がりになっています。

ページインデックスは6月中に2000ページに到達しています。
月間3,000PVという数字自体は、メディアとしてまだ成長途上です。 しかし、『新規ドメイン・SNSなし・広告ゼロ』という完全なゼロからの状態で、わずか2ヶ月でインデックスを2,000件超まで増やし、検索流入の基盤(初動)を確立したという点においては、弊社のサイト設計と独自システムの再現性の高さを実証できたと考えています。
詳細な手法については今後の記事でも順次解説していきますが、『自社サイトでも同様のデータベース型SEOが可能なのか知りたい』『WPの表示速度・拡張性に限界を感じている』という方は、お気軽に下記フォームよりご相談ください。貴社サイトの現状に合わせた設計案をご提案いたします。
これからサイトの新規立ち上げやリニューアル、SEO対策を検討中の企業・担当者の参考になるよう、実際の分析や戦略についても掲載していきます。
この記事は一般的なSEO対策の知識をまとめたものではありません。実践的で具体的な方策を、実例とともにお伝えします。SEO専門会社とは異なる視点と方策を展開していく予定です。
サイト設計こそ命!SEO対策は設計で8割決まる
Webサイトの成否は、公開後の運用も大切ですが「設計段階」で決まります。本サイトはデータベース型サイトになりますが、サイト設計が適切でないと成功しません。そこで以下の点を公開前に重点として設計しました。

URL構造
/shops/エリア/カテゴリ/という階層設計により、「北海道×ケーキ」のようなエリア×カテゴリの複合キーワードで自然に上位を狙える構造にしています。
内部リンク設計
トップページ→エリアページ→カテゴリページ→店舗詳細ページという階層でリンクを集約し、重要ページへのSEO評価を効率的に集める設計にしています。
構造化データ
全店舗ページにLocalBusiness・BreadcrumbListを自動実装し、Googleへの情報伝達を明確にしました。
後から変更が難しいこれらの設計を最初に正しく行ったことで、コンテンツが積み上がるほどSEO評価が自然に高まる仕組みが機能しています。SEO対策は公開後ではなく、設計段階から始まっています。
しかし「設計が大事」というのはどのSEO解説書でも述べられていることです。本プロジェクトの特長は、設計の前段階からAIを活用した点にあります。
AIの活用が重要!AI活用が成功の要因
本プロジェクトでは、AIをあらゆる場面で積極的に活用しました。前述したサイト設計にもAIを活用しています。プロジェクトのテーマはスイーツでしたので、まずはスイーツをテーマにした競合サイトの調査から始めました。

従来のSEO対策では、Googleキーワードプランナー・ahrefs・Ubersuggest・SEMrushといったツールを活用して競合サイトの分析を行います。これらのツールは現状の把握と大まかな分析を得意としていますが、詳細な課題分析や具体的な解決策の提示、そしてサイト全体を俯瞰した戦略立案までは対応できません。
本プロジェクトではこれらのツールに代わり、AIを使って競合調査レポートを作成しました。このレポートが特に役立ったのは以下の3点です。

① 競合の全体像を俯瞰できた
食べログ・Rettyなどの大手グルメサイトから、スイーツ専門の中小メディアまでを横断的に分析し、それぞれの強み・弱み・キーワード戦略を一つのレポートに集約しました。従来のツールでは複数の画面を行き来しながら自分で情報を統合する必要がありましたが、AIは統合された視点で分析を提示してくれます。
② 課題と解決策がセットで提示された
「このジャンルではこういうキーワードが手薄」「この切り口で差別化できる」という具体的な戦略提案まで含まれており、サイト設計に直接活かすことができました。
③ 意思決定のスピードが上がった
通常であれば数日かかる競合調査が、AIを活用することで数時間で完了しました。浮いた時間をサイト設計・コンテンツ制作に充てることができたことが、2ヶ月という短期間での立ち上げを可能にした要因のひとつです。
④AI任せにしない
これが一番重要かもしれません。AIに「成功させる戦略を教えて」と聞いても、的外れな一般論しか返ってきません。「この地域×カテゴリの組み合わせで競合に勝てるか検証して」という具体的な問いを立てて初めて、AIは力を発揮します。
良い問いがなければ、良い答えは出ない。
本プロジェクトでAIが担ったのは競合調査・文案生成・コード実装など膨大な「実行」です。どのジャンルで戦うか、どのキーワードを狙うか、という「判断」はすべて人間が行いました。
「戦略は人、実行はAI」
AIツールを導入しても成果が出ないと感じている方は、AIに任せすぎていないか見直してみてください。この協働モデルが、2ヶ月間での急成長を可能にした最大の要因です。
WordPress × 専用管理システムで超効率管理

本プロジェクトでは、WordPressを「表示エンジン」として位置づけ、コンテンツの投稿・管理・分析は独自に開発した専用管理システムで行う、2システム連携構成を採用しました。
通常のWordPress運用では、投稿・SEO管理・アクセス解析・セキュリティ対策・高速化などの機能をプラグインで追加していきます。しかしプラグインが増えるほどサイトが重くなり、表示速度の低下・セキュリティリスクの増加・プラグイン間の競合といった問題が発生します。
WordPressはデータベース構造がpostsとoptionsの組み合わせで成り立っているため、記事が増えるほどクエリ回数が増え、サイトの負荷が増大します。これはWordPressの構造上、避けられない課題です。これらへの対策として、キャッシュ化やページの静的化など様々な方法が試みられていますが、根本的な解決にはなりません。
本プロジェクトの方針は、WordPressをフロントエンドとして表示に特化させ、バックエンドに自社開発の専用システムを連結するという役割分担でした。専用管理システムが担う機能は以下の通りです。
専用管理システムが担う機能
・店舗情報の一括投稿・更新(2000件以上を自動管理)
・Google Analytics 4との連携によるアクセス解析
・Search Consoleとの連携による検索順位の自動収集
・営業履歴・ショップオーナーとのコミュニケーション管理
・noindex制御・公開ステータスの一括管理

この構成により、WordPressは最小限のプラグインで軽量に動作しながら、バックエンドの専用システムが大規模なデータ管理と分析を担う役割分担が実現しました。結果として、2000件以上のショップ情報を短期間で蓄積しながら、サイトの表示速度とSEO評価を維持することができました。将来的な10万件規模への拡張も視野に入れた設計です。
分析機能の拡充
このシステムの最大の利点は、軽量化だけにとどまりません。分析のしやすさと課題への迅速な対応が可能になった点が、運用上の最大のメリットです。
バックエンドシステムでは記事を様々な視点から分析できます。時間軸・属性・ユーザー行動・競合との比較などを視覚的に分かりやすく表現しており、例えば検索順位が上昇した記事にはアラートが表示されるため、タイムリーにコンテンツのテコ入れが可能です。分析から改善までのサイクルを、一つのシステムで完結できる設計になっています。
なぜ、データベース型SEOを採用する会社は少ないのでしょうか。答えはシンプルです。「数千〜数万件のデータ管理・表示速度の維持・重複コンテンツの回避」を両立できるシステム開発力、そして低予算でも実行できる経験を持つ会社が極めて少ないからです。
弊社では、WordPressの限界を超える独自バックエンドシステムを自社開発することでこの技術的ハードルをクリアしました。そしてあえてWordPressを活用することで、ローコストでの実現も可能にしています。
「自社サイトでも同じことができるのか」「どのくらいの費用がかかるのか」。そんな疑問をお持ちの方は、まずはお気軽にご相談ください。貴社のサイト状況をヒアリングした上で、具体的なご提案をさせていただきます。

