集客の仕組みは「AIと人で作る」|データ運用をスマートに回し続ける方法~東京・札幌のWEB・システム・コンテンツ制作ならブレッセ

SEOの記事では「設計」や「実装」の話が中心になりがちですが、実際に成果を左右するのは公開後の運用です。どれだけ精緻な設計をしても、公開した瞬間から検索意図とのズレ、想定外の流入経路、思わぬ離脱ポイントが発生します。

運用とAI

弊社の自社メディア「しあわせのスイーツ」は、広告・SNSゼロで2ヶ月3,000PV・2,000ページ超のインデックスを達成しましたが、これは設計段階の成果だけではありません。公開後、Google Analyticsのデータを継続的に見ながら、AIを活用して仮説検証を繰り返してきた結果です。

本記事では、その運用プロセスを具体的に紹介します。

データを「見る」から「使う」へ

Google Analyticsを導入していても、多くのサイトでは「数字を眺めて満足する」段階で止まっています。運用として機能させるには、数字から仮説を立て、施策に変換し、再度数字で検証するというサイクルが必要です。

見るべき指標を絞り込む

すべての指標を毎日追うのは非効率です。弊社では以下を定点観測の軸にしています。

  • ページ別の表示回数・アクティブユーザー数・イベント数(どのページが機能しているか)
  • 直帰率(コンテンツとユーザーの検索意図が合っているか)
  • 再訪問ユーザー数と新規ユーザー数の比率(リピーターが育っているか)
  • 参照元/メディア別のセッション(オーガニック検索以外の流入経路が育っているか)

AIを使って仮説を高速化する

GA4の数字だけを眺めていても、「なぜこの数字になったのか」は人力では時間がかかります。弊社では、抽出したデータをAIに読ませ、仮説の候補出しをする運用にしています。

  • 直帰率が高いページの特徴(コンテンツの薄さ、ファーストビューの内容、内部リンクの有無)をAIに横断比較させる
  • 「表示回数は多いが問い合わせに繋がっていないページ」と「表示回数は少ないが問い合わせ率が高いページ」の差分をAIに言語化させる
  • 404ページなど異常値が出た際、参照元やページ遷移のパターンをAIに整理させ、原因の当たりをつける

人間が数字を眺めるだけでは見落とす相関を、AIに一次スクリーニングさせることで、運用のスピードが上がります。

「しあわせのスイーツ」の運用で見えたこと

調査・分析はAIとの共同作業

AIxレポート
AIxレポート

この画像は実際にAIに分析と調査レポートを作成した際の画像です。「しあわせのスイーツ」では2週間ごとにGA4とGSCを定点調査していますが、いずれもAIを利用しています。AIの特長はチャットごとにセッションがクリアになります。

つまり新しいチャットを開始すると過去の会話や設定はリセットされます。それではAIに学習させられず、経緯もわからなくなります。そこで当プロジェクトでは、AIに分析・調査・課題に履歴と経緯についても記録させます。記録媒体は主にGoogleドキュメントを利用していますが、記録が残っていればなんでもよいかもしれません。

このようにAIにも履歴・経緯の情報を共有するようにします。その上で長期間の蓄積された情報を基に、さらなる分析と今後の改善点を提出させています。

仮説をAIと共に検証する

AIは元々長期の記憶を持っていません。ですから人間のように「過去から学ぶ」ことがありません。目の前にあるデータを分析することはできますが、中長期の視点がないのです。中長期の視点がないというより、いまのところ汎用のAIにはその機能がありません。そこは人間が補完してあげる必要があります。

これは実体験なのですが、AIの判断・分析はおもったより狭いです。例えば、冒頭に提示した画像が出来た経緯は「直近7日間のPVが高い原因を探せ」という指示でした。結果はクエリー回数の増加と海外からのアクセスの増加が主な原因となりました。

担当者は海外からの悪質なボットではないかとの懸念を持っていました。その点を踏まえて再度深く調査するようにAIへ指示しましたが、結果はやはりボットのようでした。ただ、ボットらしき不審なアクセスはわずかな数字で、海外からの流入もほとんどが人間のようでした。

このように単にAIの報告を鵜呑みにするのではなく、異論・反論を含めてAIとディスカッションするようにしています。一方で人間も仮説を立てながら調査します。AIの調査と仮説を互いに検討し、より深い考察になるよう意識しています。

運用を仕組み化する

定点観測を「属人化」させない

分析を特定の担当者の勘に頼ると、運用が止まった瞬間にサイトも止まります。弊社では、見るべき指標とAIへの投げ方をある程度型化し、誰が見ても同じ切り口で仮説を立てられるようにしています。

小さく試して、数字で判断する

デザインやコンテンツの変更は、いきなり全体に反映せず、一部のページやカテゴリで試してから展開します。感覚ではなく、GA4の数字で「効果があったかどうか」を判断する運用を徹底しています。

まとめ|運用は「終わらない設計」である

サイト設計は公開した瞬間に完成するものではなく、公開後も継続的にアップデートされていく「終わらない設計」です。弊社が「しあわせのスイーツ」で実践しているのは、GA4のデータとAIを組み合わせて、仮説検証のサイクルを高速に回す運用です。

「作ったはいいが、その後の運用まで手が回らない」
「データはあるが、どう活用すればいいか分からない」

とお悩みの方は、ぜひ一度弊社にご相談ください。

関連記事

実例SEO戦略全公開~広告ゼロ・SNSゼロ・2ヵ月で3000PV達成!

【データベース型SEO事例】大手サイトの手法を自社サイトにも